工具にコーティングを施す主な目的は何ですか?

切削工具に被膜を形成することで、耐摩耗性、耐酸化性、耐熱性、耐溶着性を高めることができます。
これにより、過酷な切削環境下でも工具の消耗を抑え、寿命を劇的に延ばすとともに加工能率を向上させることが目的です。

どのような種類のコーティングに対応していますか?

DLC(ダイヤモンドライクカーボン)をはじめ、TiAlN(窒化チタンアルミ)、TiN、CrNなど、約30種類の多彩なコーティングが可能です。
被削材やドライ・ウェットといった加工環境に合わせて、最適な膜種を選択できます。

高硬度鋼(HRC50以上)の加工に適したコーティングはありますか?

TiSiN(窒化チタンシリコン)系のコーティングが最適です。
圧倒的な耐酸化性を持ち、高温状態でも硬度を維持できるため、高硬度材の高速ドライ加工において長寿命を実現します。

アルミニウム合金の加工で「溶着」を防ぐにはどうすればよいですか?

摩擦係数が極めて低く、滑り性が良いDLCコーティングが非常に有効です。
また、さらに過酷な条件やCFRP等の複合材には、抜群の耐摩耗性を誇るDIA(ダイヤモンド)コーティングも推奨されます。

コーティングの品質管理はどのように行われていますか?

業界に先駆けて導入したPVDコーティング装置など、コーティング専用棟での徹底したプロセス管理を行っています。
また、超精密加工においては、エリア全体の温度変化を±1℃以内に抑える高精度なサーマルコントロール環境下で測定・管理を行っています。

コーティングのみの依頼(未使用の新品工具など)は可能ですか?

はい、承っております。
未使用の新品工具への追加コート施工のみのご依頼にも柔軟に対応しており、短納期での提供が可能です。

再研磨した工具に再度コーティングを施すことはできますか?

可能です。
再研磨で刃先を整えた直後にコーティングを施すことで、新品同等、あるいはそれ以上の性能を回復させることができます。
摩耗状態や被削材に合わせて、あえて新品時とは異なる最適な膜種を再提案することも可能です。

DIA(ダイヤモンド)コートなどの超硬質膜が付いた工具も再研磨・再コートできますか?

可能です。
ただし、DIAコートなどの非常に硬い膜はそのまま研磨すると砥石を傷めるため、一度古い膜を完全に落とす「脱膜作業(ケミカルストリッピング)」が必要になります。
脱膜後に研磨を行い、再度コーティングを施す一貫したフローで対応します。

どのコーティングを選べばよいかアドバイスをもらえますか?

お客様が加工される被削材の種類、切削条件(速度・送り)、給油環境(ドライ/ウェット)などの詳細を伺い、豊富な知識と経験から最適な提案をさせていただきます。

コーティングを施すことで、どの程度のコスト削減が期待できますか?

工具寿命が2〜3倍に向上するケースもあり、高価な工具の購入頻度を減らすことで、トータル的な工具購入費を50%以上削減できた事例も多くあります。
また、工具交換に伴う機械のダウンタイム削減による生産性向上効果も大きいです。

納期はどのくらいかかりますか?

標準的な目安として、コーティング工程を含めても2週間〜3週間程度でのお届けが一般的です。